魔王の恋愛事情
第5章 方言男子⑤
「////くっくに…国木田…会長……!?」
俺は、手渡すプリントを床にぶちまけるくらい動揺していた!!
「あれ?違いましたか?
私は、てっきり――――…この色香にクラクラしたのかと…」
すると…国木田会長の指は下から上へと…
撫でをリピートさせた…
「///やっ……ぇ…」
俺は、慌てて国木田会長から離れる!!
と…国木田会長は…上目遣いで…涼しい顔をしている―――――――…
と―――――――――――…
ガタガタガタ!!っと生徒会室の扉が勢いよく開き!!
今までに見たこともない!物凄い形相の真央が―――…
俺と!国木田会長の間に割って入ってきた!!
「彩羽に!!なったらごどすんど!!
ぐら、会長ってへっでも!!がば、ずっだ!ゆっさねがぁな!!わの彩羽にさわってんでねーず!!」
!?真央が…切れてる!?
「―――――…」
真央は、捲し立てるように国木田会長をどなり散らし!!
俺の腕を掴み!!カバンを2つ抱え!!生徒会室を出た!!
ズカズカと…大股で廊下を歩く真央に腕を掴まれている俺は、引っ張られる様に後に続くしかなかった!!
その頃―――――……生徒会室では…
一部始終見ていた東口が…国木田会長の足元に散らばるプリントを拾っていた…
「国木田会長…意地悪っすね!」
「はぁ?そうですか?」
国木田は、プリントを拾う東口を見下ろしながら…フッんと、鼻で笑う……
「――――――…魔王様って、怒ると怖いですね」
「――――国木田会長に比べたら…可愛いと思いますよ?」
そう言うと…東口は国木田の上履きに…
唇を寄せた――――…