魔王の恋愛事情
第7章 ロールキャベツ男子①
「あ〜〜〜〜〜〜…その件に関しては…締め切りを過ぎてますからね…」
「――――そこをなんとか…」
卓球部の部長が部費の値上げ要望の申請を手に…
国木田会長の前で頭を下げている…
「困りましたね―――…」
国木田会長は…頭を下げる卓球部の部長のつむじをみながら…
困ったような…
いや…困ったような様なフリを見せている…
「東口…予算に余裕は有りますか?」
「はっ、はい!」
俺は、事前に会計から渡された予算案を見る――――…
「あ―――――…国木田会長…これ…」
俺は、その予算案を会長に見せる――――――…