魔王の恋愛事情
第7章 ロールキャベツ男子①
国木田さんを知りたい気持ちが優先していたのだろう…
ヤバい行動を取っているとは…この時の俺は、微塵も感じてはいなかった――――…
と…しばらく着いていくと…
国木田さんの足が止まり…公園入り口に捨てられた猫に視線が向けられた―――…
「///お…捨て猫……ベタだけど…胸キュンイベント発生じゃね?」
と…俺は、影から国木田さんと猫のやり取りを期待しつつ見届ける事にした―――…
「―――――…汚いネコですね…」
「―――――…?」
俺は、自分の耳を疑う……
あの…温厚な国木田さんが…言う台詞か?!と…
固まってしまった………