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初めての彼女

第13章 買い物

助手席の窓をコンコンとノックしてきた

運転席で雑誌を見ていた世良は
頭を上げて助手席のほうを見ると

千佳が笑顔で手を振っていた

助手席の鍵を開ける
千佳は助手席に乗って来た

『今日はありがとう』と、言って
ジュースを世良に手渡した

世良は受け取り
カップホルダーにポンと置いて
車にエンジンを掛けた



『童天にいきますね』
『うん』
『原西に一応、欲しいのある?て聞きましたよ』
『あっ!聞いてくれたんだ
何か欲しいの言ってた?』
『言ってました』
『なになに?』
『フェラーリのプラモ』
『えっ!プラモデル?子供みたい』と、
千佳は大笑いした

『確かに、でもねーわかるんだ
おれもマクラーレンのプラモデルほしいかも』
『2人子供だなぁ』


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