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初めての彼女

第13章 買い物

世良は童天に向かう時
少し緊張していたが
千佳と話しているうちに
緊張はほぐれていた


『おれ、初めて女性の人とこうして出掛けてます』
『えっ?そーなの?』
『はい』
『なんかごめんね私なんかで』
『そんなことないです。助手席に乗せた
初めての女性です』
『マジかーなんか悪いなぁ』
『あっ!お母さん乗せたことあるや』
『あはは。』

世良は聞きたかったことがあった

『千佳ちゃんは原西のこと好きなんですか?』
『今日ねその質問、来ると思ってたよ』

千佳は世良の方を向いて
笑顔で応えた


『私ねー健三のこと好きでさ
結構アタックしてたんだよね
でも健三は全然振り向いてくれなくてさ』
『そーだったんだ』
『そーなんだよ・・・いろいろあったなぁ』
『どんなことあったんですか?』
『あはは。もうね思い出しただけで恥ずかしい
健三には好きな人がいてその人ばかり見ててさ
どうにか私に振り向いてくれないかなて
頑張ってたなぁ』
『今は好きじゃないの?』
『うーーーん。たぶん好きじゃない
友達になっちゃった』

世良はその後
この話しを続けなかった

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