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パパ、もう一度抱きしめて

第12章 覚悟の恋愛


それで、結局私は遼太郎さんの職場まで来た。
こっそりと顔だけでも見たくて…。

時間は午後四時を回っていて、人影もまばらで静かだった。


えっと、今は循環器内科にいるって言ってたっけ。
私は案内板で場所を確認すると、エレベーターを待った。


チン!


扉が開くと…

「あれっ梓ちゃん!?」


「あっ、どうもこんにちは!」


中から降りてきた人は、北川さんだった。

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