
おにごっこ学園
第18章 野呂茉莉江パート last
私がそれを知ったのは、辺りは暗くなって、デートも終わりって時だった……
「あっ…あのさっ…」
「ん?何?」
「俺、莉江のこと……」
プルルル……
「あっ、ちょっと待って。携帯鳴ってる」
友達からだった。
おにごっこ学園の生徒の子が車に跳ねられて騒ぎになってるって。
話を聞いて、携帯のニュースを見て……
「ど、どうした?なんかあったか?」
「ごっ、ごめん。もう帰らなきゃ」
「お、おい!」
私は一喜から逃げるように走って家に帰った。
「ごめんね……ありがとう。……さよなら」
そう叫んで。
