
おにごっこ学園
第24章 最終章【後編】
学園は消滅した……
ブレスレットが外れ、学園があった場所は緑の丘となっていた。
「やったんだ……俺が学園を潰してやった」
学園に通っていた生徒は困惑していたけど、別に怒った風じゃなかった。
先輩達も。
俺達にとっておにごっこ学園なんてただの遊びに過ぎなかったんだ。
俺はその数日後、月志摩さんに電話した。
「月志摩さん。俺に音楽教えてくれませんか?」
――速井瞬パート END
その後、彼は有名ミュージシャンとなって、野呂茉莉江に対する未練を死ぬまで歌い続けた。
だが、その思いが野呂茉莉江に届くことはなかった。
