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「そんなのおかしい。愛がないじゃない！」
　
メイドが突然さけんだ。
　
愛……？
　
「愛だと？愛？それは何だ？どこの国の言葉だ？」
　
もはや父ではない人物が不思議そうに聞き返している。
まるで初めて聞く言葉だとでも言うように。
　
「……父よ、もはや父ではないが。一つだけ問う。俺が機械から産まれたなら、兄は何から産まれたのか？」
　
そうだ。
俺には兄がいる。
兄は一体……
　
「兄……あぁ匠のことか。あいつは俺の肉便器に使ってやった女から産まれた。女の名前は忘れたがな。オリジナルの匠は数年前に、俺が殺した」
　
オリジナル？
……殺しただと？