
おにごっこ学園
第24章 最終章【後編】
「今の匠はアンドロイド、つまりはロボットなのだよ。女が死んだ息子見たさに密かに作りだしたな。くくくくっ」
ロボットだと……
「俺も驚いた。女が死んだ後に女の研究所に行くと、死んだ息子にそっくりなロボットがいるじゃないか。それも人間にしか見えないほどに精密に作られている。こいつは使えると思った」
使える……?
「おにごっこ学園、あれはアンドロイドの匠が生み出した仮想空間プログラムだ。どんな技術かは知らないが、これは金儲けに使えた。おかげで莫大な研究の費用が手に入った。死んだ女に感謝しないといけないな」
そうか、これですべてがわかった……
