迷霧
第5章 5
冗談じゃない…
人探しのためにたまたま入った廃村で、そんなことに巻き込まれてたまるかよ!
「なんだよ、お前ら、信じてないのかよっ!?
『K』の掲示板見てここに来たんだろ!? 杉沢村は時空の歪みの中に存在するんだ、条件さえ合えば村に入ることができるんだ、って『K』が言ってたじゃん!!」
空くんは胸を上下させながら、昭さんや恵美さんを睨み付けた。
「……あの……掲示板って、どういうことですか? ここへ来たのは偶然じゃないんですか?」
オレは疑いの眼差しを昭さんたちに向けた。よく考えれば人探しのためとはいえ、やたら積極的だった。
「ていうかさ、さっきからずっと黙ってるけど……あんたが『K』なんだろ?」
空くんは影山先輩に向かって指をさす。
「トンネル通る前の休憩所から掲示板に書きこんだよな、『自分は連れがいる。バイク二台と赤のスポーツカーの後を追うべし』って。名前のイニシャルがKなの、あんただけなんだよ、影山洋平さん!」
人探しのためにたまたま入った廃村で、そんなことに巻き込まれてたまるかよ!
「なんだよ、お前ら、信じてないのかよっ!?
『K』の掲示板見てここに来たんだろ!? 杉沢村は時空の歪みの中に存在するんだ、条件さえ合えば村に入ることができるんだ、って『K』が言ってたじゃん!!」
空くんは胸を上下させながら、昭さんや恵美さんを睨み付けた。
「……あの……掲示板って、どういうことですか? ここへ来たのは偶然じゃないんですか?」
オレは疑いの眼差しを昭さんたちに向けた。よく考えれば人探しのためとはいえ、やたら積極的だった。
「ていうかさ、さっきからずっと黙ってるけど……あんたが『K』なんだろ?」
空くんは影山先輩に向かって指をさす。
「トンネル通る前の休憩所から掲示板に書きこんだよな、『自分は連れがいる。バイク二台と赤のスポーツカーの後を追うべし』って。名前のイニシャルがKなの、あんただけなんだよ、影山洋平さん!」