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僕たちは、いつか

第2章 日常の変化

その違和感とは、
紘也に対するちょっとした嫉妬だった。

僕はモテないわけではない。

人並み、それか人並み以上に
告白はされるし(毎度断っているが)
誰かが自分のことが好きだという噂だって聞く。

でも、僕なんか以上に
紘也は圧倒的にモテる。

今どき古いが
ラブレターだって2日に1通は必ず
靴箱に入ってるし、
僕といないときは
いつも紘也の周りに女子が群がっている。

ダッサい嫉妬だということは分かっているが
気持ちがあまり抑えられなかった。

結局、予定があるのを思い出したと
嘘をついて紘也の家をあとにした。

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