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－夏休み突入 ダイエット初日

午後1時過ぎ
目覚めてから直ぐには起きあがれず
布団の中でしばしフリーズ

その後すぐにある違和感
大変な事に気づく


キッチンの奥、壁に張り出した
ダイエット目標、自らかかげた規則欄
そして早速その昼食は
とうふ？こんにゃく？

だけ？

昨日の俺って
何処にそんな自信があったんだろう...




腹がへり過ぎてつらい
自分の胃袋を甘く見すぎた


まずは洗面所に行き顔を洗い
冷静さを取り戻す

そこからノンストップでキッチンへ
とりあえず冷蔵庫というものを開けた

5枚入りハムのパックから
2枚だけ抜き去ると
その間にマヨネーズを挟み塗り
そのまま口の奥へ閉店ガラガラ(笑)



真空パックの中で厳重に守られていた
5体のハムの内の２体が消えるまでの間

マヨネーズの作業を含めても
実にわずか10秒


家族に現場を見られてないとしても
初日そうそう
自らかかげた規則をやぶってしまう事は
この企画を放棄したも同然だ


キッチンのイスに座り
頭をかかえ深いため息ひとつ

初日からルーズになるときっと
痩せれない。


今さっきのハムをくった罪
自分自身のなかで見過ごすか
自分に何か罰を与えるべきか考えた


ひたすら考えた






その考えてる最中
あろうことか俺は

ﾌﾗｲﾊﾟﾝ片手にﾁｬｰﾊﾝを炒めだした。



いや本当に救えない
何してるの俺
バカじゃないの？
痩せる気あるの？
彼女ほしくないの？
マタズレいやじゃないの？


たくさんの罵声を
自分の心に問い詰めた

問い詰め続けた



自分の心がへこむほど
おい詰めようとしたが
途中ﾁｬｰﾊﾝの味がうますぎて
それも無駄な葛藤に終わった






その日の夜
家族からの俺をみる
眼差しに押され
明日からしようと思っていた
ジョギングを開始

その後の晩ご飯も
３人にみっちり監視され
食卓の自由を奪われてしまった。



部屋に戻ると
ふと思った
さっきの晩飯だけど...




ﾄｲﾌﾟｰﾄﾞﾙが食うエサの量と
変わらない気がした


ダイエット初日 終わり