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LIFE

第5章 まだ恋は始まらない〜ぼくのおもい〜

その夜、和の部屋でソファで覆いかぶされて。

ごめん、盛った犬みたいで…と和は言った。

俺は嬉しくて嬉しくて。

俺だけじゃなかったの?

和も俺を欲しがってくれるの?

すごく焦った感じに求められて嬉しいけど…

…ベッドがいい…

思い切ってそれを伝えたら、ちょっと面倒くさそうにしたけど、ちゃんとベッドに連れて行ってくれた。

ベッドに押し倒されて。

「こわい?」

って聞かれて、

「こわくない。」

って言うと、俺を見る優しい目。

俺の好きな優しい優しい瞳。

その瞳がニヤリとしたかと思ったらすぐ服を脱がされて胸へ這い回る舌と指。

それからはもう待てない、って風に唇を奪われて…その唇とその手は深い深いふたりの世界に連れて行く。

俺は静かに確実に落ちていく。

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