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LIFE

第14章 見つめていたい〜気になるあの子〜



* a eyes *


ちょっとだけおもしろくない。


だってぇー。


翔ちゃんも大ちゃんも、二宮くんに馴れ馴れしい。

にの…

って呼んじゃってるし。

俺はまだ“二宮くん”なのに。


ほら

翔ちゃんが二宮くんの髪の毛をくしゃくしゃって触ってる。





おもしろくない


ぎゃっ!

大ちゃん!

くっつぎすぎ!

二宮くんにこちょこちょしてなにしてんの!?


ハラハラと髪の毛が揺れていつもよりちゃんと見える二宮くんの顔。


やっぱり可愛いー。


見惚れてると二宮くんが俺の後ろに逃げてきたから思わず助けるみたいに手を取った。

背中に隠して、俺の後ろで庇うみたいにしてると繋いだ手を二宮くんがパッと離す。

そんなすぐ離さなくてもいいじゃん。

口を尖らせて二宮くんを振り返ると恥ずかしそうに縮こまってる。


あれ…

なんかさ。

あの触り心地。

前にも触ったことあったっけ?

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