LIFE
第25章 make a mistake〜リベンジ〜
逃げる体を引っ張って。
「いやだっ、」
嫌がって俺を拒むために突き出した手首を掴んだ。
「や、」
両手を掴んで顔の横へ縫い止める。
「あいつは嫌がってなかった?」
俺の言葉にきょとんとした目をして動くのをやめた。
「二宮くんがこないだ抱いた子。」
思い出したのか少しその目を大きくしてから横に顔をそむけた。
「嫌がってはなかったよね。
だって俺フラれたもん。」
黙ったままの二宮くん。
「二宮くんを好きになったのかな。もしかして付き合ってる?」
付き合ってない
そういう意思表示でか二宮くんが首を左右に振る。
「別にもう別れたんだし、俺には関係ないか。」
言ってて虚しくなってきた。