LIFE
第28章 sugar honey
「痛い!」
大きな声を出したら動きを止めた。
「ごめんなさい!」
やめようとするにのの腕をかろうじてつなぎとめた。
勘弁して。
もうそんな力入んないんだから。
「何回このやり取りするんだよ。」
「でも…」
「見てわかんない?
俺、もう入れて欲しいかも。」
にのも無我夢中だったはず。
身体中、舐めまわして。
どっから持ってきた?
ゴムとかローションとかさ。
そうして俺の身体も後ろもドタバタではあるけれど丁寧に解された。
「あ、はっ、い、痛い、」
「大丈夫?大丈夫?」
「痛い、痛いよ、でも、
くっ、はっ、う、うん、
だ、大丈夫、」
痛いのは痛い。
でも…気持ちいい。
初めてだからよくわかんないけどゾクゾクする。
俺の方が限界だった。
「も、いいから、
挿れて、」
息も絶え絶え、声にする。
にのは一瞬、動かなくなって俺をじっと見た。
顔を撫でたかと思うと両手で包まれてキスをひとつ。
キスする前に見た顔もそんな顔するか、っていうデレたにのだったけど。
唇が離れていくと目の前には幸せそうな顔。
泣いてる?
「あ、相葉くん、
好き、大好き。」
「っ!」
一気にがっつかれて。
俺も好きだと言ってやりたかったのに言葉にならなかった。