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LIFE

第3章 まだ恋は始まらない〜出会ってしまったふたり〜

n side

「和?めずらしいじゃん。」

「おー。久しぶり。」

タバコとお酒の煙や匂い、音楽や雑談が入り乱れた店内。

顔見知りに声をかけられた。

俺はカウンターの端の方に腰掛けてタバコを取り出しくわえる。

となりのヤツが火をつけようとしたから、ありがとう、大丈夫、
と、やんわり断った。

タバコに火をつけて吸い込んで吐き出す。

ビールを頼んで目の前に置かれたから、それに口をつけた。



久しぶりにココへ来てみた。

いわゆる“ハッテン場”

“いいの”がいればな…くらいは思って来たけど、まあいなくても。

「ちょっと和~。
元気してたの?」

ママが奥から顔を出した。

そう。

この人に会うために来たのもあるから。

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