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LIFE

第4章 まだ恋は始まらない〜ぼくにできること〜

なんで?

願いにも似た…朝まで一緒に眠るって想い。

思い描いていたそれは、どこかで叶えられないような気もしていて。

心に吹く風。

携帯に届いていたのはいつもの言葉。

『かず。
ごめん。ぐっすり寝てたから起こさなかったよ。

また会えるよね?』



俺がこだわりすぎてんのかな。

いや。

そんなことないと思う。

それをいうなら雅紀だろ。

頑なに泊まらないの。

それを気にしていて聞きたいけど聞かずにいる俺も、なんなんだろ。

はぁ…

ため息も出るわ。

今度会った時、聞けたら…聞いてみよう。

なんか、どっぷり落ち込みながら考えんのやめよ…と目を瞑ると雅紀の顔が浮かんで。

今、考えるのやめて目を閉じたんだよ、って自分でツッコんだ。

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