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BOXルーム

第5章 時間を戻してからの、話

 ももっちは、自分のいたテーブルに向かった。


「あ!!」


 テーブルの下に、見覚えのあるトートバッグが置いてある。


「あった……私のカバンだぁ……」


 飛び付くようにバッグを取る。


 業務用スーパーで、3000円以上の買い物をして頂いた茶色いエコバッグが、無理矢理トートバッグとして使用されていた。


 急いで中を調べる。


 手帳、財布、携帯電話、飴ちゃん、舞台の台本、クシャクシャになったレシート、化粧ポーチ。


 無くなっているものは、なさそうだ。


 早速、携帯電話を取り出す。


 とりあえず事務所に連絡してみよう。


 だが、ここで急に眠気が襲う。


「あ……ダメって……」


 徐々に目蓋が重くなり、意識が深い所に潜り込む。


「なんでよ……もう……おやすみZzz」








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