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第6章 執事たち

 司馬賢こと、ケンちゃんはその昔、力士に憧れて、ただ一生懸命に太っただけの男だ。


 ルキアから、太ってる=力士=ちゃんこの図式で、なぜか料理班を任されることになった。


 まったく料理に縁の無かったケンちゃんだが、婦人料理雑誌「ワカメ倶楽部」で勉強をして、瑠樹亜コンツェルン専属料理長となった。


 年齢不詳で独身。


 好きな女性のタイプは、水族館でイルカの調教をしている、お姉さんを指導しているお姉さん。



 ムエ・タイジン。ムエちゃんと呼ばれるこの男、タイの人間に見られるが、本名「牟江泰仁」、れっきとした日本人だ。


 ただ、国語の教科が義務教育の期間中、オール0という有り得ない結果を叩き出し、間違った日本語を覚えているため、タイ語を知らないタイ人と思われがちだ。


 実際は日本語も知らない日本人だが……。年齢は、本人のその日の体調によって上下2〜3歳サバをよむ。今日は33歳のようだ。


 好きな女性のタイプはB型。それ以外は特に拘った注文は無い。



 広海。「ひろみ」と呼ばれているが、広海が実はフルネームで「ひろいかい」と読む。背中に大きな腫れ物があり、大変痛いらしい。





 ムエちゃんが息を切らして厨房に走ってくる。


 厨房には寝ぼけ眼でパスタをすする真綾しかいない。



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