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BOXルーム

第7章 時間を、また戻してみる

 ピイコがスクッと立ち上がる。


「トイレ!? 私、入っていい?」


 ホルモン王子は手を差し伸べ「どうぞ……」と、言った。


「ありがとぅ♪ なんかねぇ、さっきから驚くことばかりでチビっちゃってんのよ……もう、パンツが黄色くなっちゃうわ」


「いや、リアルに告げなくていいです!!」


 ホルモン王子は口を歪め、鼻から息を吐きながら頭をポリポリとかいた。


「テレビ画面が出てメニューにトイレ。なんなんですかねぇ?」


 のたまんは質問を投げかけた。


 ホルモン王子も答えようがない。まったくもって訳が解らない。


「カラオケじゃないかしら」


「ピ……ピイコさん、トイレから話しかけないで下さい!!」


 年を取ったら女性はこんな風になるのだろうか? そんな目で、つい横にいるのたまんを見てしまうホルモン王子だった。



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