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BOXルーム

第8章 純化からの挑戦状

 意を決してボタンを押した。


『カチ』




 ん?




 何もない。




「何も……おきませんね」


「ハズレたんでしょうか?」


 二人は顔を見合わせた。


 ホルモン王子がトイレから出ると、浴室の扉がカチャっと開き、ピイコが顔を出す。


「あ、ねえねえ、ちょっと」


 肌を真っ赤にしたピイコが二人に声をかける。


「あのお風呂、いきなり凄いジャグジーが出たわよ」


「……」



 ジャグジーが出る、ボタンだったようだ。


 体から湯気を出しながら、バスタオルに身を包んだピイコが浴室から出て来た。


「気持ちよかったわ〜。やっと汚れも落ちたし……しかし、凄い仕掛けがあるわね。ビックリするわ」


「ビックリするのはここからですよ。ほら」


 のたまんは受話器を指差した。



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