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第8章 純化からの挑戦状

 ピイコは驚きの表情を見せた。


「ちょっとちょっと……ホルモン王子様……あんた凄いわね……秒殺じゃないのさぁ。どうしてわかったの?」


「数学は苦手で、難しいと思ったんですが、クイズとかは割と得意な方なんです。学校の問題とかはまるでダメだったんで、まさか答えられるなんて……さっき、ピイコさんが、僕のことを王将って、言ったじゃないですか。王将と言えば将棋じゃないですか。将棋といえば、升目。将棋の盤の升目は81、9×9で81、それでかけ算と思い付いたんです」


「よく、それで繋がったわねぇ……おばちゃん、ビックリだわ。まあ、いいわ。おそらく、それが正解よ」


「よし、純化に答えをぶつけてやる!!」


 ホルモン王子は口をキュッと閉め、受話器をキッと睨みつけた。







「睨んでないで、あなたが受話器取りなさいよ……」と、ピイコが受話器を手に取った。


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