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BOXルーム

第9章 激進!!

 いびきをかきながら、夢の中でさ迷うピイコをほったらかしに、ホルモン王子とのたまんは、何か新しい仕掛けはないかと、トイレ、浴室と調べていた。


 浴室を調べているホルモン王子は、壁をジッと眺めていた。


 山の風景がタイルに描かれ、京都の「大文字山」の「大」の字が「犬」になり、「犬文字山」になっている。


「これ、京都の風景画だよなぁ……なんで犬なんだ?」


 ふと、左後ろ側の壁に目を向けた。


 浴槽の壁にお湯はりをするための、5つのライオンの像が並んでいる。5つあるうちのひとつは尻だ。


「しかし、趣味悪いなぁ……」


 そう思いつつも浴室の中を隈無く見て回る。



 のたまんはトイレの中で、少し前にホルモン王子が押した赤いボタンを目にしていた。


「これはたしか、お風呂のジャグジーのボタンよね。なんでこんな所にあるんだろ?」


 のたまんは便器の上に乗り、何気にそのボタンを押してみた。



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