テキストサイズ

BOXルーム

第9章 激進!!

 純化がそう言って画面から消えようとすると、ホルモン王子が呼び止める。


「ちょっと待って!! 謝らなきゃならない」


 純化がその場にとどまる。


『どういうことかしら?』


「あのさぁ……お湯の出るライオンの頭なんだけど……5つあったうちの3つが壊れて落っこちたんだ……申し訳ないんだけど……」


 ホルモン王子が最後まで言い終わる前に、純化は画面から消えた。


「あ、待って!! ごめんなさい!! 壊すつもりはなくて……」


 ホルモン王子は何度も受話器から呼び掛けるが、なんの応答もない。


「どうしよ……怒ってんのかなぁ……高い請求来たらヤバいよ……」


 ホルモン王子が項垂れていると、のたまんが声をかける。


「あの、ホルモンさん。風呂場のボタン押しました?」


「え? はい、両方押した。なに? なんかあった?」


「やっぱり、あれがヒントなんですよ」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ