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第9章 激進!!

 のたまんはホルモン王子に近寄って声をかけてみる。


「ホルモンさん……どうしたんですか?」


 時折、目をキョロキョロさせ険しい表情も見せる。


「銭湯……左右対称……」


 そう呟くと、洗い場の鏡をみた。


 鏡には壁のライオン像が写りこんでいた。


 ホルモン王子の頭の中で、解けなかった結び目が少しずつほどけていった。


「……そうか……そうなると、確かにこの風呂場全体がヒントになる」


 ホルモン王子は拳を強く握りしめた。


 見えた。はっきりと答えを導き出した。自信たっぷりと言った表情で、二人を見た。


「ピイコさん!! のたまんさん!! いよいよ出るぜ!!」









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