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第11章 迷路

「そうだ! この匂いを辿っていけば何処かにでるかも知れない」


 ホルモン王子は人差し指を立て、軽く揺らしながら言った。


「ただの換気扇からだったらどうすんの?」と、ピイコが不安そうに聞いた。


「行ってみなきゃわかんないだろ。さっきも出口かと思ったら物置だったりしたじゃん。どんな可能性でも試してみようよ。あの部屋に来た炒飯やらポテトやらを調理してる所かもしれないし」


 ホルモン王子は二人の目を交互に見つめてそう説得する。


「そうですよ。脱出出来るまで頑張りましょう!」


 のたまんはその意見に賛成した。


 ピイコももちろん賛成だった。ここから出られるなら何処までも付いていくつもりだった。


 三人一斉に、鼻をヒクヒクさせて鉄の通路を進み、やがて、まりんと真綾に出会うこことなる。







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