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第13章 るかと桃太郎

 松とまりん、そして今も尚、体重増加中のケンちゃんと三人で厨房まで向かう。


 ケンちゃんはチラリチラリとまりんを見る。松の様子を窺いながら、まりんの耳元にコソッと話す。


「あの……松さんとどんな関係ですか?」


「えっ?」


 まりんは一瞬返答に戸惑った。別になんの関係もないのだが、強いて言えば変態と被害者(まりんにとっての話)。だが、友達とも言いにくい。やはり赤の他人と言うべきだろうか?


「いや……なんなんでしょ? うん、まあ……」


 なぜか、松の顔色を窺っていた。


 ケンちゃんは松にも聞いてみる。


「ねぇ、あの娘はなんなんです? 彼女さん?」


 松はフフンと笑う。


「そんな風に見えるか?」


「え? そうなんですか?」


「バカ、そんな事言ったら怒られるよ。シェルター1の参加者だよ。なぜか、彼女だけ付いて来ちゃって……」


「ええっ!!」


 ケンちゃんはうろたえた。



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