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第13章 るかと桃太郎

「ちょっと、これ、大丈夫なんですか?」と、ケンちゃんは不安そうに言った。


「いや、こうなっちゃったもん仕方ないでしょ。てか、モニター映ってなかった?」


 松がそう言うと、ケンちゃんは表情を曇らせてこう言った。


「松さんの姿だけ見て自動閉鎖のボタン押したから、よく見てないの」


 だが、この話はまりんにも聴こえていた。


 そうこう言ってるうちに三人は厨房の前まで来た―――――





「――で、初めてこの真綾さんとも会えたんです」


 まりんはある程度話し終えると、ふぅ〜とため息をついた。


 まりんの話を聞いて真綾が言った。


「松さんって、何者なんでしょ? ここに連れてこられた訳でもないし、ここの人でも無さそうだし……私はあまり好きじゃないなぁ」


「そうですね……でも、面白い方だと思います」と、まりんは言った。


 すると厨房のある方向の通路から、なんと、ムエちゃんが二人歩いて来た。




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