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第14章 シェルター2

「え……いま、どこにいるのよ……」


 るかは迷っていた。


 SF映画に出るような、鉄の迷路の中をウロウロと歩き回る。


 元の道に戻ろうとしても、どこから来たのかもわからなくなっていた。


「ドアがあっても怖くて入れないし……もう、気持ち悪い……なにここ!?」


 強気で二人の元を離れては見たが、自分一人になると淋しさと孤独感、そして恐怖が溢れ出す。


 早く出て、家族に会いたいという焦りから、一人で突っ走った自分を悔やむ。


「はぁ……なにしてんだろあたし……誰か助けてよ」


 知っていればまったく危険性の無い迷路だが、知らなければ究極の恐怖。


「えぷなゆこえたねすはにまぺがなをしぱな〜〜」


 どこからともなく唸り声が聞こえてきた。


「――!!」


 声も出ない恐怖感がるかを襲う。



『ズ……ズ……ズ……』



 何かが這うような音がした。


 それも、後ろから聞こえる。



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