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BOXルーム

第14章 シェルター2

 夢の原因に心当たりのあるるかは、さっそく本題をぶつけてみた。


「あ……あの、ちょっとね、ここはどこかわかる?」


 るかの質問に女性はキョトンとする。


「何がですか?」


「あ、あの……この部屋って言うか、ここの施設って言うか……」


「部屋!?」


 女性は再び部屋を見渡した。真っ白い壁に囲まれたその空間を物珍しそうに眺める。


「どこですか?」


 やられた……とんだトラップに引っ掛かった。るかはそんな気持ちだった。


「えぇっ!! ここはどこですか?」と、女性は立ち上がり慌てふためく。


「あなた、私をどうする気なんですか!? ここから出して下さい!!」


 女性はるかを敵視していた。


 るかも、その反応を見て慌てふためく。


「いやいやいや違うの!! 私はあの、起こしただけで、そのね……」


 落ち着いて説明が出来なかった。話そうとしても、こっちの事情も長いため、どう話そうか迷う。




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