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第14章 シェルター2

 数分後



「えっ!? じゃあ、あなたは別の部屋から抜け出してきたんですか!?」


 るかから今までの経路を聞き、驚きの表情を浮かべる。


「うん、今はその仲間ともはぐれちゃってさぁ……感情的になっちゃて自分も悪いかなぁ〜なんて思うんだけどね」


 るかの目には、桃太郎や下里の姿が浮かんだ。今、どうしているんだろう……そんなことばかりを考えてしまう。


「あ、私は金城瑠花。るかって呼んでね。ちなみに39歳」


「私は橘純華(たちばなじゅんか)です。29歳です」


「……え? じゅんか?」


 思いっきり心当たる名前だった。




『スターーーーン!!』



 突然、激しい音と共に、壁が勢いよく迫り上がる。


 二人は飛び上がるように驚いた。


「ビックリした!! な……なによ!!」


 るかは座ったまま後退りした。


 純華も目を丸くしている。


 開いた壁から扉が出現した。



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