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第14章 シェルター2

「あいつ、俺の妹で地方のアナウンサーやってんの」


 下里と桃太郎は驚いた。


「お兄さんがDJで妹さんがアナウンサー!?」と、桃太郎が言う。


「あぁ、向こうの方が収入多いけどな」


 松がそう言ってる間に、ゆっくりと純華が階段を降りてきた。


 松は純華の顔を見て言った。


「そうだ、お前、背の低いやんちゃ坊主みたいな女の人見なかった?」


 純華には物凄く心当たりがあった。


「ハッキリ思い当たるんだけど……たぶん、その人が来て、私を起こしてくれた。そのあとなんか、男の人に連れていかれた」


「どんな男?」


「ん〜、黒のタキシードかなんか着てたかなぁ。あの女の人、たしか……かねしろるかって名前だったかな?」


 間違いない。


「よっしゃ!! じゃ、あのアクシデントもすべてクリアさせて、あいつのムチャぶりを止めようか!!」


 松はそう言うと、下里も桃太郎も頷いた。




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