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BOXルーム

第1章 ぷろろぉぉぐ

 自分は、この二人とはまったく面識がない。よって、関係ない。


 ほっといて帰ろう……。


 だが、その茶色いドアを開けて驚いた。


 そこは、同じ白い壁に囲まれた部屋で、冷蔵庫と、髪の長い20代くらいの女が一人、茶色い毛布をかけて座椅子の様な物にもたれて眠っている。


 しかもドアが……二部屋を繋ぐこの茶色いドアのみだ。


 なにが起こってんだ? 誰なんだこの人達?


 それに、みんな履き物を履いてないことから、ここは土足ではないと見た。


 ここは、他人の家で、僕がお家にお邪魔しているのか?


 まさか、三人家族の睡眠中に?


 僕は、これがまったく予想出来ない出来事の、ステージの始まりになるなんて知るよしもなかった……。


 現実か夢か判らない、妙な舞台の始まりです。




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