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第15章 真相

 すると、のたまんは冷静にホルモン王子に説明した。


「あの通路で、壁にへばりついてた人でしょ。あれはきっと捜査してたんですよ。単独捜査をしてたから、私達を見て驚いたんだと思います」


「なるほど、それはあり得る」


 ホルモン王子は、のたまんの説明になんの疑いもなく納得をしていた。


 ももっちは『ウケてる』と、自画自賛。壁になったことで自分の芝居に調子に乗るということを、覚えてしまった。


「さて、今回の事件。確かな証拠が残ってしまっては誤魔化しようがないわね。るかさんでしたっけ?」


「何よ、あんた警察ならキチンと捜査しなさいよ!!」と、るかは叫ぶ。


「とりあえず、殺人事件の謎が解けたわね。皆様、お騒がせいたしました。それでは……」と、ルキアが言いかけたその時だった。



「待ったぁーーっ!!」



 ドアから勢いよく松が入ってきた。


「あぁ!! 松さん!! どこ行ってたの!!」


 まりんは指差しながらそう言った。



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