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BOXルーム

第2章 F☆MIX

『はいはい、わかったかな?』受話器の向こうから、純化が出た。


「質問がある。なぜ、あのケンちゃんてやつが死んでるのか? あんたの目的はなんだ? 我々をいったいどうする気だ?」


『ケンちゃんが死んだ!? え? どうして!?』


「あんたさっき、映像で驚いただろ!! これは、事件なんだぞ!! なんとかしろ!!」


『知らない……て、言うか、これは注文と答えしか受け付けません。以上!! ツーーー』


 通話が途絶える。


 桃太郎は舌打ちをして、受話器を叩き置いた。


「クソ……ふざけてやがる」


「ちょっと貸して」と、るかが受話器を手にした。


「あ、あのさ……お腹空いたからピザとドライカレーとフライドポテトと唐揚げちょうだい。ドリンクは適当に持ってきて」


 そこまで言うと、受話器を元に戻した。


「注文とか言ってたし、カラオケBOXみたいだから注文してやった」と、るかは舌を出した。


「なんの電話してんすか!? 真面目に考えましょうよ」


 下里は画面とにらめっこ中だ。


 桃太郎は画面に映る問題を眺めていた。


 下里は、まりんがさっきまで巻いていた毛布を取ると、丸めて担いだ。



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