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第2章 F☆MIX

「あの、ケンちゃんとか言うやつの体にかけてきてあげる……あのままだと気の毒だ」と、言って隣の部屋に行った。


「でも、なんで亡くなったんだろう……かわいそう」


 まりんはそっとしゃがんで手を合わせた。


 下里がケンちゃんらしき男の遺体に毛布を被せる。


 いったいなぜ……どうやってこんな目にあったんだろう?


 ひょっとしたら自分達も……胸の中で不安と恐怖が渦巻く。


「おい!! あんたの目的はいったいなんなんだ? これがオフ会なのか?」


 桃太郎は冷蔵庫の後ろの受話器で純化とコンタクトを取るが、相手は『解答しか受け付けません』の一点張りだ。


「クソ……じゃあ、ミツユビナマケモノ!!」


『残念でした〜。てか、問題作りにくい答えは出しません』


「ふざけんな!!」と、受話器を叩きつける。


「俺達はお前の玩具じゃねえんだよ!! それに人が死んでるんだ!! なぜ、ほったらかしなんだ!!」と、大声で捲し立てると、冷蔵庫を蹴りつけた。


 桃太郎はかなりイラついていた。その感情は他の三人にも十二分に伝わっていた。



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