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第15章 真相

 全員、異様な目でももっちを見た。


「でも、あの人どっかで見た記憶ある」と、まりんが言い出した。


 るかも、目を細めてももっちを見る。


「ん〜、そう言えば……でも、思い出せない」


 連鎖反応なのか、下里も桃太郎も、シェルター3の三人までもが、見たことがあると言い始める。だが、悲しいことに、誰一人思い出せない。


 ルキアは執事のムエちゃん2号と、ケンちゃんに何やら指示を出していた。


「じゃあ、この場はお願いね。あら、あなたのもう一人の分身は?」


「私の兄、酔って倒れたするしてます」


「まったく……あの研修生の新人も手伝わせなさい」


 ルキアは執事達に指示を出すと、シェルター脱出組の連中に近寄って行った。


「るかさん、手荒なことしてごめんなさい。これから宴の準備をするからもうしばらく待ってて下さい」


 ルキアは笑顔で言うと、桃太郎がつかみかかる。



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