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BOXルーム

第16章 ルキア

 松を入れた八人は、その後、ムエちゃん2号の案内で別会場に移る。


 だが、控え室を出てから、かなりの時間歩かされていた。


「おい、ムエちゃん……宴会会場って、どこなん? いつ到着だ?」


「あの、もうすぐ……カフェ瑠樹亜って店で……」


「待て!! 俺が案内してやる!!」と、松が先頭に立った。


 2分で着いた。


「どうでもいい所をグルグル回ってただけだろ!!」


「方向音痴するしてます」


「よくここの執事やってるな……」


 階段を上がり大きな扉を開ける。


 パァーッと、まぶしいくらいの明かりが全員の体を包んだ。店内には、沢山の丸いテーブルが並び、それぞれに数多くの料理や飲み物がひしめく。天井には贅沢そうなシャンデリアが煌めいていた。


 ただ、ウィンドウはシャッターで被われ、外の様子は窺えない。


「なんのパーティーが開かれるんだ?」


 それぞれがそう思った。


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