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第16章 ルキア

 すると、先程とはうって変わり、ブルーのドレスに身を包んだルキアが現れた。


 背中と胸元が大きく開き、胸の谷間を覗かせている。


 それを見て「うわ!! 付き合いたい!!」と、桃太郎が洩らす。


「やめときやめとき……疲れるだけやで」と、松が止める。


「なんでですか!? あ、ひょっとしたら松さん、あのルキアって人と、付き合ってんですか!?」


「付き合いはあるが、そんな恋愛な付き合いではない。俺がDJ始めてからだから結構長い間ではあるけどな……まあ、見てな。かなりの大ワガママだから」



 照明がフェードアウトし、徐々に暗くなる。


 やがて真っ暗になると再びファンファーレが鳴った。



『パッパカパーンパパパパッパカパーン』



 鳴り終わると同時に、ルキアにスポットライトが当たる。


「いや、最初から出てたし……何がしたいんだよ」


 松は呆れ顔だ。



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