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　下里は画面に映し出された問題を眺め、それを指差して言った。


「相手を刺激させてもしょうがないです。出来ることを頑張りませんか？　あのケンちゃんみたいに僕達の誰かが同じ様になるかもしれないんです。安全策をとりましょう」


　そう言って桃太郎を宥める。


　桃太郎は左手で顔を覆うと、一呼吸置いてウンウンと頷いた。


「孫、あり、異変、意地、折れる、鍵、１……これに繋がる動物っているの？　」と、るかが頭を捻る。


「ありだけが生き物ですよね……ありを食べる生き物……アリクイ？」と、下里が言うと、まりんが「異変」の文字を示して「何かを予知する生き物かな？　ナマズとか……でも、鍵……折れる？」


　問題の迷宮に迷い混み、なかなか答えに近付けない。


「これ、１つ１つに何か隠されたキーワードがあるんだよ、きっと」


　桃太郎が一人一人の顔を見て言うと、「孫」の文字を示して発言した。


「孫なら、おじいちゃんかおばあちゃん、子供、ひ孫、何か共通するものがあるはず。それを絞り出そう」