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第17章 オフ会

「あなた……私がピストルを向けた時、逃げなかった……」


「あなたの復讐が本気だとわかったから……写真を公開すると言われた時は、恥ずかしいし辞めてほしいと言う気持ちで、あなたの前で土下座した。でも、それよりも恥ずかしくて屈辱的で恐ろしい事を、私はあなたにしてきた。始末するって言われた時は怖かったけど、それはすべて自分の責任。これで償えるならと思って……」


 まりんの目からボロボロと涙が溢れ出る。


 覇気が無くなったルキアは、その手を握り返すことなく手を振りほどいた。


「もう……いいわ。私はもうあなたの前に現れるつもりはない」


 ルキアは背を向けた。そして、静かに店の奥に入って行った。




「お嬢さん!! ちょっとまった!」


 松が呼び止める。




 ルキアは振り返った。




 全員、ルキアに注目している。







「なにしてんだよ。主催者でコミュニティの管理人だろ?」



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