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BOXルーム

第17章 オフ会

「あぁ!!」


 突然、下里が声を上げた。


「あの人、BOXルームの番組で、スタジオレギュラーでいる人じゃん!!」と、ももっちを指差して言った。


「あらっ!? 知ってくれてる人いるの!? 嬉しい〜レギュラーだけど名前出てないのに」


 すると、さすが番組閲覧者達。すぐにわかった。


 ホルモン王子が「あ、そう言われると……うわぁっスゲェ!! サインに鬟(かん)くんへと書いてほしい!」と、言って、自分の中で名前をどう説明するかを頭の中で試行錯誤をしていた。


 その様子をボォーッとした表情で眺めるルキアに、まりんが近寄った。


 ルキアはぼやけた表情でまりんを見る。


「もう……いいわ。荷物……渡すから帰る?」


 何かが抜けきった様な表情で、ぼんやりとまりんの顔を見る。


 まりんはソッとルキアの右手を両手で握った。


「私なりに、私が出来る範囲であなたにした罪を償いたい。急に許してくれなんて言わない。これからずっとあなたに対して反省と謝意の気持ちを持って……」


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