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第17章 オフ会

 ケンちゃんが恐る恐る近付く。


「ひ……広海くん?」


 ケンちゃんの問いに広海は虚ろな目で言った。


「酷いっすよぉ……僕だけのけ者って……」



 ゾンビだ。



 誰しもが、そう思った。


「お……おい、広海……お前、死んだんじゃないのか?」


 松は腰が引けた状態で聞いた。


「死んでるって……僕、こうして生きてる」


「てか、お前、脈止まって、冷たくなって、硬直してて、腐臭してたじゃねえか!!」


「そんな!! 脈止まって冷たくなって硬直して腐臭してたくらいで、死んでると思わないで下さい!!」


「普通は死んでるわっ!!!!」


 その広海の後ろに、麦酒のビンを持ったムエちゃん(兄)がいた。


「これ飲ましたら元気になるしましたぁ〜」


 それはひょっとしたら、とんでもない悪魔の力を持った酒なんじゃなかろうか?


 ルキアはボディーガード達を呼び、広海とムエちゃん(兄)を 部屋から出した。


「あの男と酒を研究室に入れて検査して」



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