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BOXルーム

第3章 急展開……

 何ひとつ答えに近付かないまま、四人は大の字になって寝そべっていた。


 考えすぎて頭が痛いのか、両手の指で頭を揉んだり肩を叩いたりと寝ながら一人マッサージが続く。


 真っ白な壁に囲まれた空間に、何をすれば突破口が開くのかと頭で試行錯誤を繰り返す。


『カチャ』


 扉が開く音がした。


 開いた所から、黒髪でショートボブヘアの30代くらいの女性が顔を出した。


「あの……ご注文の品、こちらにご用意しておきましたので……」と、言うと、すぐ扉を閉めた。


「……」


 黙って見ていた桃太郎がスクッと起き上がると、すばやく扉に飛び付いた。


『ガチャッ!!』と、勢いよく扉を開ける。


「ちょっとあんた!?」と、声をかけたが誰もいない。


 事の重大さが、今しがたわかった三人も立ち上がり、隣の部屋を覗く。


「ねえ……いま、女の人いたよね!?」


 るかが、キョロキョロと部屋を見渡す。


「いたけど、あれは?」と、桃太郎が顎で示す。



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