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角川学園-School Days-

第8章 4年前の真相編~対面~

「ははは、気持ち良さそうに寝てるな…。」

にしても、毎年この日になると何故かあの時の出来事が、夢に出てくる…。

「もう、あの日からちょうど4年になるのか…。」

歩の寝顔を見る限り、同じ夢は見てなさそうだ。

歩の場合、毎年この日の前日にあの時の出来事の、夢を見るみたいだ。

「……とりあえず寝るか…。」

俺は、布団に潜って再び眠りについた。

◇墓場・墓石の前◇

-俊樹視点-

「……。」

6月中旬、俺は墓参りに来ている。

「今日も来ましたよ、真(まこと)さん…。」

墓石に刻まれてる文字を見ながら、4年前に亡くなった空手道場の4つ上の先輩の名前を口にする。

日向真(ひなたまこと)さん。

俺が通ってた空手道場の先輩で、強くて優しくて憧れの存在だった。

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