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角川学園-School Days-

第8章 4年前の真相編~対面~

「俊樹君
さっきから、驚いたり険しくなったりどうしたの?」

「え、いや…。」

「?」

「じゃあね~」

通話ボタンを切って、数多君は僕と俊樹君の方をむく。

-俊樹視点-

「わりぃ、待たせて」

「なあ、数多」

俺は、数多に近付く。

「数多、どうした?」

「俺も、ついて行って良いか?」

「良いけど」

少し不思議そうに、俺を見る数多。

「それと、さっき電話で言ってた歩って人のフルネーム、日向歩じゃないか?」

「そうだけど、何で歩さんのフルネーム知ってるんだ?」

やっぱり、そうか。

「……。」

とうとう……とうとう、見つけた…。

4年前の、あの事件の真相を知る手掛かりを…。

そして、もうすぐそのチャンスがくる…。

「俺さ
日向歩さんの弟の真さんと、同じ空手道場に通ってたんだ」

「え?」

「本当か?」

「あぁ」

俺は、数多と歩に全て話した。

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