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角川学園-School Days-

第8章 4年前の真相編~対面~

その時、着信音が鳴り始める。

「あっ、研磨兄ちゃんからだ」

「えっ?」

数多君が、研磨さんの名前を出した途端、少し驚いてる反応をする俊樹君。

「わりぃ、ちょっと待ってて」

そう言い、数多君はスマホの通話ボタンを押す。

「もしもし?
うん、今から向かい始めるとこ」

数多君は、通話で研磨さんと話し出した。

「なあ、郁」

「なに?」

数多君が通話してる間、俊樹君が僕の隣に来る。

「その、研磨って人の名字って梶?」

「そうだよ
梶研磨さんって言って、数多君の従兄で同じジークンドー使いの人」

「……そうか」

俊樹君、どうしたんだろう?

さっきまで笑顔だったのに、急に真剣な表情になってる。

「そんじゃあ、歩さんにも今から向かう事を伝えてよ」

「ッ!?」

今度は、歩さんの名前に反応する俊樹君。

だけど、少しだけ険しい表情をしていたのを見逃さなかった。

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