無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

研磨君の足払いにより、尻餅をついて倒れる真。

「歩、今のうちに！」

「うん！」

玄関に向かおうとする僕と研磨君。

「行かせないよ！！」

「えっ？」

真は、包丁を拾ってすぐに立ち上がり、研磨君に向かって突進して来る。

「研磨君、危ない！！」

「歩！？」

僕は、研磨君を突き飛ばす。

「あぐッ…。」

包丁は、僕のお腹の上に刺さる。

「歩！！」

「兄さん！！」

包丁が刺さり、僕はその場に倒れる。

～現在～

◇日本橋アパート２階・２１０号室◇

「そんな…。」

話をするに連れて、俊樹君のショックが大きくなっているみたいだ。

「俊樹君、大丈夫？」

「大丈夫ですので続けて下さい…。」

流石に、ショックは隠せないみたいだね。

「僕は、そのあと意識不明になったんだよ」

－研磨視点－

「その後の事は、俺が話すぞ」

～研磨の回想・４年前～

◇日向家１階・居間◇